[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_01パッケージ


 私の大好きな二大レトロPCゲームは「ハイドライド」と「オホーツクに消ゆ」です。「ハイドライド」は先日30周年を迎えました。(P6版はもうちょっと先ですが)
 「オホーツクに消ゆ」はPC-8801版とPC-6001版が1984年12月21日に発売されました。今日は「オホーツクに消ゆ」発売30周年記念日です。おめでとうございます!

 「オホーツクに消ゆ」の初出はログイン1983年12月号の堀井雄二氏が書いた北海道ロケハンの記事でした。これは以前(といっても2年半も前の記事ですが) [ADV] オホーツクに消ゆ / (7) ログイン1983年12月号 で記事にしましたので、そちらをご覧ください。

 しかし、その後続報が無く音沙汰が無かったようなのですが、ログイン1985年1月号に見開きで広告記事が掲載されます。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_02ログイン1985年01月号

 そして、1984年12月21日に88版とP6版が発売開始となりました。ログイン誌はレビュー記事を打ち出すようになり、また「ログインソフト」第一弾として広告を出すようになります。

ログイン1985年2月号に出された紹介記事。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_03ログイン1985年02月号1

そして、この号には「『オホーツクに消ゆ』はこうして作られた!」という特集記事も組まれました。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_04ログイン1985年02月号2
大体は「コマンド選択方式」(記事中では「ワンキー方式」と述べていた)の説明に終始している印象を受けますが、堀井氏の多忙や開発の分業制(ポートピア連続殺人事件では全て堀井氏が担当したが、オホーツクに消ゆでは堀井氏はシナリオのみ)への戸惑いから、開発が遅れたとされています。

この他にも3月号にもレビュー記事が掲載されています。白川巴里子女史(人生雑事評論家)と徳永としみ女史(編集アシスタント)の会話形式による記事です。プロデューサーのSさん(塩野剛造氏の事)が、キャスティングを決めていて、
 主人公の刑事(新田哲二) → 丹波哲郎
 部下の猿渡俊介(シュン) → 森田健作
 少女(野村真紀子) → 吉永小百合
だそうです。2時間番組のサスペンスドラマを意識したシナリオであるので、十分ドラマとして成立すると思いますが、時代を感じるキャスティングですな。
 今だったら、
 刑事 → 水谷豊(「相棒」シリーズ)
 シュン → 池松壮亮(「MOZU」)
 真紀子 → 志田未来(「信長のシェフ」)
とかでしょうか(笑) 自分なりにキャストを考えてみるのも面白いですね。

1985年2月号の広告。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_05ログイン1985年02月号3

1985年3月号の広告。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_06ログイン1985年03月号

1985年4月号の広告。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_07ログイン1985年04月号

「その死を、オホーツクだけが見ていた。」というキャッチフレーズ。
誰が考えたかは存じまぜんが秀逸だと思います。
「現場百回。」も、刑事ドラマを彷彿とさせるフレーズですね。「ストロベリー・ナイト」の姫川玲子が出てきそうです。(個人的趣味)

1985年12月号の広告。
[ADV] オホーツクに消ゆ_(8)_30周年_09ログイン1985年12月号
MSX版発売に合わせたのだと思いますが、打って変わってマンガ調に。荒井清和氏(「べーしっ君」作者)かな?


また、PC-6001版の制作はほぼ上野氏一人の開発と想像していますが、88版に関しては協力という形で、京都にあった「Kyoto Computer Brains」の面々が関わっています。

 Togetter - 「オホーツクに消ゆ」とKyoto Computer Brains http://togetter.com/li/620506


「オホーツクに消ゆ」は間違いなく日本のゲーム史に多大な影響を与えた作品です。30周年、おめでとうございます。