雑記

[雑記]PC-6001/6601シリーズのソフト情報データ化に関する雑感

 こんにちは。この記事は夕飯食べながらふと思いついたエントリーです。
 
 このブログでは、PC-6001/PC-6601シリーズ向けのゲームソフトのレビューとその攻略を扱っています。当然ながら、筆者が所持しているソフトを扱うため、ブログで扱うことの出来るソフトの数も限られます。ちゃんと数えてませんが、今までに集めた物を合わせると数十本は有るだろうと思うので、当分ブログのネタに困ることもないでしょう。そもそも更新遅いですし(汗) まあ、TinyProjectの同人誌のP6ゲームレビューの方で書いているレビューもあったりしますが。

 その筆者が持っているソフトもどちらかというと、有名な――メジャータイトルの物がほとんどです。 もちろんそういうメジャーなゲームソフトでも持っていない物も色々あります。そこでふと最初に書いたように夕飯食べながら考えていたのが、

 PC-6001/6601向けのゲームソフトは今までに何本出たのだろうか?

ということでした。
 PC-6001が発売された1981年から始まって、PC-6001mkIIが出た1983年7月以降は「mkII専用」とか「mkII以降」とか謳われるソフトが多くなります。3.5インチ1Dフロッピーディスクドライブが備わったPC-6601以降は、テープ版の他にディスク版も出るようになります。PC-6001mkIISR/PC-6601SRのリリース以降は「SR専用」というタイトルも少ないですが存在します。また、PC-6001初期の頃はROMカートリッジをメディアにしたタイトルも存在しています。こういうのを全て含めると、ソフトは一体何本出たのでしょうか。

 これを調べるには、当時のパソコン雑誌・ゲーム雑誌・書籍を全てひっくりかえして、中に書かれている広告・記事を調査するしかないでしょう。しかし、これをやるには相当の労力が必要です。それと、現在では当時の雑誌を気軽にどこでも閲覧できるという環境では無くなってしまっている為、そういう環境を探すことがまず第一です。
 実際に雑誌・書籍を閲覧して調査していったとして、ただ眺めるだけでは駄目で、ゲームタイトル・開発会社・販売会社・ゲームジャンル・ゲーム内容は勿論のことですが、価格・メディア(種類・本数)などの情報も必要になります。更に細かく見ていこうとすると、発売日はいつごろか?ゲームメーカーの商品番号・流通業者の独自番号とか、このゲームはP6シリーズのどの機種で動いて、どの機種で動かないかなど、一つ一つ要素を上げていったらキリがないかもしれません。そこは情報の取捨選択になりますが。

 現在は公開されておりませんが、その昔「ぱぴーなSOFT図鑑」というサイトが有りました。サイト管理者の方は何人かの協力者と一緒にこういう雑誌等の情報を調べ上げ、スナップショットと一緒に公開しておりました。「このメーカーにこういうゲームが有ったか?」などと思った時に調べるには、大変便利なサイトで重宝していました。このサイトはinfoseekで公開されていましたが、infoseekのサービス終了と共に消滅しました。現在まで再公開はされていません。当時、私はinfoseekが無くなるということは、このサイトがもう見られなくなると危機感を抱いて、サービス終了直前に、公開されていたHTMLファイルや画像ファイルをダウンロードして残しました。

 このローカルに残しておいたデータを管理者の方の許可を得ずに、勝手に再公開する事は出来ませんので、そこは悔しい所でもあります。再公開できれば、また皆にも有意義な情報に成り得るのにと思います。
 それは置いといて、このサイトのデータをエクセルの表にしておくことを最近思いつきました。暇な時に少しずつやっていますが、このサイトに掲載されていたゲームだけで1200本程度は有ったようです。ただし、雑誌に掲載されていて、それが市販化されたものなどとか、1つのパッケージに複数のゲームがあって、それが1つ1つ紹介されていたりするので、実数としては1100本位かな?と踏んでいます。
 ところが、周りのP6erの話とかを聞いてみると、この「ぱぴーなSOFT図鑑」にも掲載されていないソフトが有るらしく、そういうのも含めるとやはり1200本位になるのだろうかと感じます。しかし、雑誌等に掲載されることのなかったソフト(例えば、パソコンショップ主導で作られ、そのショップのみで販売されていた物)を含めると、P6向けのゲームソフトの実数を確定するのは不可能なのだろうと思います。

 話は少し変わりますが、書籍には「書誌情報」というのがあり、出版社・公立図書館・関連業者などではこういう書誌情報のデータベースが有ります。例えば、国立国会図書館でも近隣の図書館でもいいのですが、蔵書検索で何かしらの書籍を見ると、これについて結構細かな情報が書かれているのが見て取れます。また、NDL(日本十進分類法)という書籍の分類法が有り、その書籍に付随するNDLの分類番号を見ると、この書籍がどういうジャンルに属する物なのか、ある程度わかるようになっています。

 そこでゲームに関しては、こういう「書誌情報」に類する情報の集積ってあるのかなぁとふと思いました。現在、新規に開発されて流通に乗り販売されるゲームソフト(PS4やWiiU、3DS・PSVita当たりの)はこういう情報が一括管理されているのでしょうか。それをどこかで見ることは可能なのでしょうか。もしこういうのが一括管理されていて、これをレトロPCのゲームソフトにも当てはめる事が出来るのなら、これを利用し(またはアレンジし)てPC-6001のソフト情報のデータベースを作ってみたいなぁと個人的に思っています。当然、「ぱぴーなSOFT図鑑」に敬意を払いつつ、公開できるようにしたいなぁ。

 途方もない時間と労力が必要ですが、いつかやってみたいこのブログ管理人の私の一つの夢でもあります。

[雑記] 「激レア! お宝発掘!! 80年代マイコン読本」発売のお知らせ

 最近、ブログの記事が告知ばっかりになっている気がしますが、気のせいです本当申し訳ありません。

攻略の記事がすっかり止まってしまっております。いやぁ、面白いんですもの、龍が如くシリーズ。先日、1月21日に発売された「龍が如く 極」はクリアしました。前にPlayStation3版の「龍が如く 1&2 HD」をメインストーリーをクリアするまでプレイしましたが、「極」は「1」のリボーン(セガの人曰く)です。映像も綺麗になって、ゲームシステム的にも色々と改良されていて遊びやすく感じました。真島吾朗最高です。

 おっと、関係ないことに費やしてしまいましたが、そんな訳で今回も告知というかお知らせです。
もう2年半も前になりますが、[雑記]読書感想文「80年代マイコン大百科」 という記事を書いたことがあります。たまたま、この「80年代マイコン大百科」という本を購入して読了した後に、出版元の総合科学出版さんのブログを見たら「献本しますのでレビュー募集」みたいなことが書いてあって、当時書いた読書感想文です。
 
 その後、偶然ですが(?)著者の佐々木潤さんとお知り合いになる機会が有り、次の本の「レジェンドパソコンゲーム80年代記」も読ませていただきました。こちらも面白く且つ参考になる本でした。ありがとうございます。
 で、今日2月26日、佐々木さんの3冊目となる「激レア! お宝発掘!! 80年代マイコン読本」という本が発売されました。いやー無事に出てめでたいめでたい。

 これまでの2冊は80年代マイコン(パソコン)やゲームでも「メジャー」な物を取り扱うのが主軸でした。当時、遊んでいた人なら知っている割合も多いであろう分野にスポットを当てたと言えます。
 しかし、今回は当時でも知る人ぞ知る「マイナー」なゲームメーカーやゲーム、ハードウェアにスポットを当てる事に主軸が置かれています。このゲームどれだけの人が知ってんねん!?と言いたくなるような物がわんさか出てきます(笑)80年代パソゲーのマニアでもどれだけの人が付いていけるんだろう…と心配したくなるような、でも面白い本です。マイナーなゲームメーカー(当時はソフトハウスと呼んでいた)別に紹介していて分かりやすいです。ワシ、「サイパックアロー」とか知らんがな(ぉ

 また、このp6gamesのメインであるP6シリーズの観点から見ると、PC-6001mkIISRが見開きで紹介されていたりしますよ。mkIISRがこんなに紹介される事も珍しいかもしれません。

 蛇足な感じですが、この今回の「激レア! お宝発掘!! 80年代マイコン読本」に、私もほんの少しだけ資料の提供等で協力をさせていただきました。執筆とか監修とかそんな事をしている訳では有りませんが、なかなか無い経験をありがとうございます。

 今日が発売日なのに、東京の一部書店では先行発売されているみたいですが、もし書店で見かけたら手にとっていただけると幸いでございます。宜しくお願いいたします。
 

[雑記]愛される30年前のゲーム達

こんばんは、p6games管理人のりんどです。
久方ぶりの記事です。ずっと更新していなくて申し訳ありません。
仕事の方が忙しかったり、振り子の如く訪れてくる精神的にモチベーションが上がらないなど理由は思いつくのですが、なかなか記事を執筆する状態にまで持って行けておりません。気長にお待ちいただけると幸いです。

今回の記事は何を書くのかというと、少し心の中で思ったことがあって文章に残しておこうと思った次第です。たぶんここまでキーボード叩いて自分の中で思っていますが、大したことを書いている訳ではありません。



Twitterの自分のタイムライン上ではかなりの話題でしたが、先月埼玉県川口市で行われた同人誌即売会のイベント「ゲームレジェンド22」において、「ザナドゥ・バイブル」「スペースハリアーの30年」という同人誌が頒布されました。少なくともTwitterの私のタイムライン上ではかなり話題になっていましたが、両誌ともかなりの部数を用意したにも限らず、イベント当日の午前中には完売となってしまったようです。
(現在は書店委託などで少し入手しやすくなっている模様です)

私は現地の知人にお願いして、確保してもらい先日両誌とも届きました。ありがとうございます。もう少しで2冊とも読了するのですが、両誌を見て思うのは「ザナドゥもスペースハリアーも愛されてるんだなぁ」と率直に感じるのです。

簡単に説明をしておくと、「ザナドゥ・バイブル」はファルコム社のARPG「ザナドゥ」を題材にした本です。開発者4人による座談会を中心として「ザナドゥ」を深く掘り下げた本です。「スペースハリアーの30年」はセガ(現:セガゲームス)が世に送り出したアーケードゲーム「スペースハリアー」を取り扱った本、多岐にわたる記事が織り込まれており、まさに徹底的に解剖したぞ!という感じの本です。PCとアーケードと分野は違えど、どちらのゲームも1985年にリリースされ、今年で30年を迎えます。その30年という節目を迎えて、それをお祝いしたいという気持ちの現れが、同人誌を生み出したのだと思います。

これらの同人誌執筆の中心になっているのは、1985年当時、小学生・中学生だった人が中心でしょう。そして、30年後の今では歳を取り、一定の収入を得、生涯の伴侶はたまた子供がいる方もいらっしゃることでしょう。

なぜ30年も前のゲームを取り上げるのか。それは「ひとえに愛しているから」に違いないのです。30年前「ザナドゥ」に興奮した毎日、ゲームセンターで「スペースハリアー」を見た衝撃、そして虜になり今でもその興奮を忘れることができない。だからこそ節目の今年は「同人誌」という形でお祝いしたかった。自分たちの青春時代を楽しい物にしてくれたゲーム業界の関係者の人達に感謝し、そして、これからもこれらのゲームを愛し続けるという宣言でもあります。

こうしてファンに愛される「ザナドゥ」も「スペースハリアー」も幸せなゲームだなぁと思いました。

もちろん「ザナドゥ」「スペースハリアー」が特別、という訳ではありません。ほかにもたくさんのゲームが存在し、それぞれのゲームにファンが存在し、その方々は今でも愛しています。そうやって今でも愛されるのはやはり幸せな事だと思うのです。私がPC-6001が好きで、「ハイドライド」シリーズが好きで、「オホーツクに消ゆ」が好きなように、それぞれの人の中に自分なりに愛しているゲームがあって、それぞれに考える愛のカタチというのはあるはずです。それは誰からも責められるものではないし、堂々と胸を張って言うべきです。
私はこのゲームを愛し続けると。 

現在、現行ゲームハード向けにリリースされている新作ゲーム、数多あります。例えば、今の小学生の子どもたちは3DS用の「妖怪ウォッチ」(レベルファイブ)が大人気です。ちょっと前はPlayStation Portable用の「モンスターハンター」(カプコン)が大流行していました。
それらのゲームを30年後、子供達がおじさん・おばさんとなった頃にも愛されて欲しいなと思うのでした。

駄文ですが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。 

[雑記] 読書感想文「80年代マイコン大百科」

今回の記事は、いつもとはちょっと違う趣向です。
「p6games」はNEC PC-6001・PC-6601シリーズ用のゲームについてのブログなので、
ブログの主旨からは外れてしまいますが、たまにこういうの良いのではないかと。
という訳で―――


読書感想文「80年代マイコン大百科」




7月に発売された「80年代マイコン大百科」(総合科学出版・1,680円)を購入して先日読み終わりました。偶然、総合科学出版さんのブログを拝見したら何かキャンペーンをやっていたので応募してみた次第です。
(おかげさまで購入分と頂いた分と手元に2冊(笑))


2013年8月現在、「一家に一台コンピュータ」などと言われた時代はとうに過ぎ、家庭内でも下手すると家族それぞれが自分専用のパソコンを持つ時代になりました。様々な種類のパソコンが販売され、仕事にパソコンを使うのが当たり前になり、学校の授業にも使われています。更には、気軽に電話やメールが出来る携帯電話も爆発的に普及し、アップル社のiPhoneの人気をきっかけとしてタッチパネルで操作するスマートフォンやタブレットへと移行しつつあります。

日本でパソコンが普及した1つのきっかけは1995年12月の「Windows 95」の発売開始です。Windowsが動いていればどのメーカーのパソコンでも同じアプリケーションを動かせるというのは画期的な出来事でした。今では当たり前の事でも、当時は驚きであったのです。


ではその前のコンピュータはどうだったのか。その一端を知ることが出来るのが「80年代マイコン大百科」です。

本書はタイトルに有るように1980年代のパソコン及びパソコン用ゲームについて取り上げています。
当時販売されたいろんなメーカーのパソコンやゲーム、また当時を彩った著名人について、メーカーが配布していたカタログや当時存在していた雑誌の広告を中心に紹介しています。


パソコン、パソコンって言ってるけど、タイトルはマイコンだけど?

試しにWikipediaでも開いてみると、「マイコン」という言葉には複数の意味が有るのを見てとれます。「マイクロコンピュータの略語」「マイクロコントローラの略」など。いくつか有りますが、ここで一番近いのは「マイ・コンピュータ」の意味で「個人が所有できるコンピュータ」です。

1970年代から家庭でも扱う事の出来るコンピュータ(NECのTK-80、シャープのMZ-40K等)が少しずつ普及し始め、海外の影響も受けつつ、日本の家電メーカーもキーボードが付いた一体型のコンピュータを販売し始めます。これらに互換性はあまり無く、例えばシャープ製のパソコン用ソフトをソニー製のパソコンで動かすことなど、大変難しい事でした。各社が時流に乗ろうとして独自仕様のパソコンをリリース、結果的に百花繚乱となった時代です。

また、パソコンを使うことでいろいろな事が出来そうだと理解されるようになってきた時代でもあり、実務に耐えられる機種が出る一方、子供向け・教育用・ホビー向けと謳われた低価格の機種も発売されます。当ブログで取り扱っている NEC PC-6001・PC-6601シリーズもここに含まれます。

これらパソコンを活用するためにたくさんのメーカーからソフトが発売されました。その中でも一番数多く発売されたのはゲームソフトでは無いでしょうか。ちなみに、1983年は任天堂のゲーム専用機であるファミリーコンピュータが発売された年でもあります。

この人気を受けて、各種パソコン雑誌も次々と創刊されました。人気ゲームを取り上げて特集を組んだり、ゲームのプログラムを掲載したりしていました。当時の青少年(管理人含む)は新しい情報を得たいがためにこぞってこれらを購入していたのです。

本書は1980年から1989年にかけての、一つのブームであったとも言える当時の事情について取り上げています。ハード・雑誌・ゲームメーカー・人物はたまた当時のアダルトゲームに至るまで網羅していて、掲載している写真を眺めるだけでも、リアルタイムで知る世代には懐かしく感じる事でしょう。ベーマガ読者だった管理人なんぞは『特別企画「日立Hシリーズ広告、あるだけ見せます!」』なんていうコーナーはよだれ物です。

単行本サイズで約180ページの本書ですが、よく凝縮したなという感じで、これだけの資料を集めるだけでも大変だったろうなぁと思います。雑誌広告・カタログといった面から80年代のパソコンゲーム事情を俯瞰する・懐かしむといったスタンスで行けば十分な本であると思いますし、「30年前はこんな感じだった」というのを知る一助としてもこういう本が市販されるのは意義が有ると思います。

一方、著者が「おわりに」でも指摘しているように管理人の目から見ても、掲載して欲しい人物やメーカーが他にも有るだけに少し残念な部分も有ります。例えば、電波新聞社(マイコンソフト)の松島徹氏や、「ハイドライド」シリーズの内藤時浩氏、メーカーで言うとスタークラフトなどの名前が有りません。著者も資料がまた集まれば続編制作を考えているようなので、期待したいところです。

いずれにしても、こういった本が世に出て読者が当時の歴史を見つめるきっかけになるというのは、レトロPC好きの端くれとして嬉しい所です。

[雑記]PC-6001mkII と 私

このブログで取り扱っているNECのPC-6001や6601のシリーズのパソコンはトップ記事にも書いてあるように5機種あります。改めて並べてみると、

PC-60011981年11月10日発売
PC-6001mkII1983年 7月 1日発売
PC-66011983年11月21日発売
PC-6001mkIISR1984年11月15日発売
PC-6601SR1984年11月20日発売

発売日は今まで有志の方々が調べあげた情報に基づいています。

私は当時この中で PC-6001mkII を持っていました。

1982年のいつ頃だったか覚えていませんが、ある日親戚の家に行くと叔父から3冊ほどの本を貰いました。その中に「こんにちはマイコン」が有りました。同世代の人でマイコンを触った人なら誰でも知っている本でしょうが、知らない方の為にかいつまんで説明すると、漫画家のすがやみつる氏が書いたマイコン入門本です。当時はパソコンの事をマイコンと言うのが一般的でした。この本はすがや氏のベストセラー漫画「ゲームセンターあらし」の主人公である「石野あらし」を登場させ、PC-6001を使ってマイコンの使い方や歴史、未来のコンピュータ社会の可能性、BASIC言語の基本について等がわかりやすくマンガで書かれていました。
 参考:すがやみつるホームページ http://www.m-sugaya.jp/
    「こんにちはマイコン」は現在電子書籍で購入することが出来ます。
      http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/14160.html

小学生だった私はこの「こんにちはマイコン」を読んで感動し、「マイコンを触ってみたい!」と思うようになりました。

同じ頃、当時地元に有ったデパートのおもちゃを売っていたフロアの一部に当時の最新鋭マイコンがずらっと並べられたコーナーが有ることを知り、私は目を輝かせてそのコーナーに通うようになりました。デパートの商品であろう製品に長時間触る事が出来た時代だったのです。このマイコンコーナーでは、コーナー担当と思われた従業員の方がゲームで遊んでいるのを見て「スゲェ」と感動したり、「こんにちはマイコン」に掲載されているゲームのプログラムを実際に打ち込んで、動かしてみたりしていました。Twitterで何度か言っていますが、この時初めて触ったのはシャープのMZ-721です。

そうこうしている内に、実際に家で使える自分のマイコンが欲しくなります。時期的にはっきりしませんが、電波新聞社のこれまた同世代には有名な雑誌「マイコンBASICマガジン」(以下ベーマガ)に出会い、掲載されているゲームのプログラムを入力すれば遊べる!と思ったのでした。こうして両親に「買って買ってマイコン買って」とせがむうるさい子が誕生しました。半年ぐらいはずっと言っていたと思います。
 参考:ベーマガは休刊していますが、発行元の電波新聞社は健在です。 http://www.dempa.co.jp/

ついに両親が根負けしたのかどうなのか聞いたことはありませんが、こうして我が家にマイコンがやって来ました。

それがPC-6001mkIIです。
この他にデジタルRGBを接続できるシャープ製の14インチテレビ(型番不明)とデータレコーダ(PC-DR330)も一緒にやって来ました。いつ来たかはっきり覚えていませんが、1983年の夏~秋にかけてだったんじゃないのでしょうか。

こうして私は小学生にしてマイコン・ライフ(?)を送る事になります。PC-6001mkIIの特徴であった「1024文字の漢字表示」「音声合成」。今の基準で考えると拙い機能ですが「漢字が表示できる!喋らせることが出来る!」と当時感動したのは嘘では有りません。そして毎月「マイコンBASICマガジン」を買ってゲームのプログラムを打ち込んで遊びました。当時のパソコン雑誌はゲーム等のプログラムのソースリストが載っていて、それを打ち込んで遊ぶことが出来ました。

PC-6001mkIIはディスクドライブが標準で付属していないマシンだったので、入力したプログラムはデータレコーダを使ってカセットテープに保存していました。そうやって写経のごとくBASICを入力していると、だんだん命令が理解できるようになり、自分でプログラムを作ってみるようになります。大抵、一発では動かないので、どうやったら動くようになるか考えたり、命令を試してみたりして試行錯誤するのも楽しかったのです。

また、それとは別にお小遣いを貯めて前述のデパートに行ってゲームを買ったりして遊んでいました。
中でも思い出すのは、ハドソンの「デゼニランド」を買って遊ぼうと思った所、英語入力で太刀打ち出来ず、結局英和・和英辞典を買ってもらって、それで英単語を調べながら謎解きにチャレンジした事だと思います。友達と一緒にやったりして、解き終わるまで結果的に半年はかかったんじゃないでしょうか。

最初にあげたように、この年の11月にPC-6601が発売されました。PC-6601は3.5インチのFDDを最初から内蔵していたので羨ましかったことも覚えています。今やフロッピーディスクその物がほとんど使われないレガシーデバイスとなった時代ですが。翌年にはPC-6001mkIISR/PC-6601SRが発売。PC-6601SRのカラーバリエーションの1つであるワインレッドは憧れでした。

その後、「ハイドライド」のPC-6001mkII版が発売されるという広告がベーマガに載って、こんな綺麗な画面で遊べるのか!と思った私はお年玉を使わないで取っておいて、デパートで「ハイドライド」を買いました。家に帰ってすぐロードしてあの綺麗な画面を見た感動はあの当時だったからこそ味わえた物だと思います。

中学に入ると、電波新聞社(マイコンソフト)の「タイニーゼビウスmkII」を購入して毎日のように遊び、「オホーツクに消ゆ」を暗記するまで何回も解き、「は~りぃふぉっくす 雪の魔王編」(マイクロキャビン)の最後のシーンで入力するコマンドが分からなくて悶絶していました。つい先日記事にもあげた「アスピック」を最後まで解いてエンディングに衝撃を受け、「タイムトンネル」(BOND SOFT)では一部アニメーションする部分があるという謳い文句につられて買いましたが、PC-6001mKII版はアニメーションしないので「広告と違うじゃん!」と怒ったり…といろいろゲームをやったのを思い出します。

当時、周りは猫も杓子も任天堂のファミリーコンピュータことファミコンを持っていましたが、私の家ではファミコンは「ゲーム専用機だから」という理由で買ってもらえませんでした。なので、ファミコンのゲームをする場合は友達の家に行っていました。上述のデパートもどんどんファミコンのコーナーが大きくなって、マイコンのソフトが売られなくなってしまったので、ソフトを買うには通販を利用していた記憶があります。

また、この頃になるとBASIC言語でプログラムを作るだけに飽き足らず、マシン語の参考書を買ってきて勉強もしていました。マシン語は今でも理解できていませんが(笑)

こうしていろいろと堪能していたPC-6001mkIIでしたが、高校進学時に家から離れる事になり、触る機会が殆ど無くなりました。たまに帰省してもあまり触らなかったと思います。こうして自分の中のマイコン熱もどんどん冷めていき、大学進学後には全て一式を捨ててしまいました。今考えるとものすごくもったいない事です。

数年前、アスキーのムックである「みんながコレで燃えた!NEC8ビットパソコン PC-8001・PC-6001 永久保存版」を店頭で見かけて「懐かしい…」と思って購入し、そして実機や当時のソフトを手に入れるようになり、今に至ります。TinyProjectさんの同人誌や自分でこういうブログを書くようになったのも、自分も年を取って当時に回帰したのでしょうか。
 参考:上記ムックのページ http://ascii.asciimw.jp/pb/ant/p8p6book/

最初に述べたように PC-6001mkII の発売日は 1983年 7月 1日。
PC-6001mkIIを製造・販売したのはちょうどこの日に「新日本電気株式会社」から社名が変更された「日本電気ホームエレクトロニクス株式会社」。後にPC EngineやPC-FXというゲーム専用機を生み出した会社です。1981年に同社から発売されたPC-6001は最初からホビーパソコン・教育用パソコンと位置づけられてきました。後継機のPC-6001mkIIもその流れを汲む物として位置づけられています。奇しくもNECが一度は参加しようとしたものの、結局撤退した日本初のパソコン統一規格「MSX」の発表から約2週間後の事でした。

PC-6001mkIIと私_01朝日新聞縮刷版1983年07月01日朝刊広告
朝日新聞縮刷版 1983年7月1日朝刊に掲載された広告。

「月刊アスキー」1983年10月号に、PC-6001mkIIのロードテストと開発者インタビューというのが載っています。記事中にはPC-6001を1981年に発売して、翌年の7月位から後続機の検討を進めてきた事が書かれています。また、PC-6001mkIIの購入層は小学生や中学生の子供を持つ親なのだそうです。このインタビューの最後に以下のようなやり取りが載っています。
Q:次のホームコンピュータのあるべき姿をどのように考えていますか。
A:買ってから、BASICの勉強をしなくても、とにかくすぐ使える、スイッチONと同時に使えることでしょうね。ゲームにしても高度なゲームを楽しめるといったような。それから、ホームオートメーションにすぐ役立つということでしょうね。

当時、パソコンを作っていた会社はどこもこの姿を目指していたのかもしれませんね。現在ではスマートフォン・タブレットといった物に姿・形を変えて実現されようとしているのでしょうか。


今日は2013年7月1日。PC-6001mkII発売からちょうど30年に当たります。一度手放したものが時を超えてまた手元に戻ってきたのは何のめぐり合わせなのか。でも、これからは本当によほどの事がない限り手放すことはしないでしょう。

発売から30年おめでとうございます。そして少年時代のたくさんの思い出をありがとうございました。

PC-6001mKIIと私_02PC-6001mkII本体

(余談)
記事中にあげていない中で、他に当時持ってたゲームソフトは
 「MIRACLE SHIP」(T.I.P) 「来なさい!」(ハドソンソフト) 「EGGY」(ボーステック)
 「SX-2 ドイツアフリカ装甲軍団」(アスキー)
以上4本を所持していたのは覚えています。まだ有るかも?しかし、この4本は現在どれも持っていません。
「MIRACLE SHIP」なんて実物を見るのはもう不可能かもしれませんね。
(追記)
持ってたソフトで載せてなかったのを唐突に思い出したので上げておきます。
 「ゴルフアイランド」(テクノソフト) 「プロフェッショナル麻雀」(シャノアール)

(追記2 / 2018年1月5日)
記事本文また余談に挙げていたゲームソフトの殆どは、2018年1月5日までに入手しました。
ちなみに「ゴルフアイランド」は、実際に持っていたのは「ゴルフアイランドスペシャル」でした。
これで、当時持っていて現在持っていない残りのゲームは
覚えている限り「は~りぃふぉっくす 雪の魔王編」「MIRACLE SHIP」の2本、となりました。
「雪の魔王編」は入手できる可能性はありそうですが、「MIRACLE SHIP」は現品そのものを見ることが出来るのでしょうか。

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昔を振り返る
その昔、PC-6001やPC-6601という名のパソコンが有りました。そのパソコン向けのゲームソフト等を紹介しています。
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