RPG

[RPG] ハイドライド / (4) アイテム取得その1

この記事はPC-6001mkIIテープ版「ハイドライド」について触れています。

ゲームの目的としては、バラリスを倒し、王女ANNを救い出し、王国の平和と安定を取り戻す事です。
それらを達成するためには、途中で取得できる様々なアイテムが必要になります。
ここでは順番にアイテムの取得の仕方を説明し、攻略情報にしていきたいと思います。

 十字架 

[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_01ミニマップ_十字架位置

十字架は地上の水路の側にある宝箱から取得できます。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_02十字架ゲット

十字架をゲット。下のアイテム欄に十字架が表示されます。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_03十字架ゲット

 永遠のランプ 

[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_04ミニマップ教会位置

次は教会の中に入って、「永遠のランプ」を取得します。

教会の中に入るには、入口(穴)の上でスペースキーを押します。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_05教会

教会の中のマップ。建物の中やダンジョンはみんなこんな感じになっています。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_06教会マップ
 
「永遠のランプ」を取得するには、教会の奥にいるバンパイアを倒さないとなりません。
バンパイアを倒すには「十字架」が必要です。
JIMの左側にいるのが、バンパイアです。攻撃力が高いので、LIFE70でも正面からでは
死んでしまうことがあるので、背面や側面から攻撃します。
 [RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_07バンパイア退治

バンパイアを倒したら、一度上のマップに戻ります。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_08バンパイア退治

また奥のマップに戻ると宝箱が出現します。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_09宝箱出現

「永遠のランプ」を取得。これで暗闇の中でも周りが見渡せるようになります。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_10永遠のランプゲット

 勇者の剣 

[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_11ミニマップ勇者の剣

教会のすぐ上に、洞穴があります。ここで「勇者の剣」を手に入れます。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_12勇者の剣取得ダンジョン

洞穴内のマップ
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_13勇者の剣

右下に見える宝箱に「勇者の剣」が入っています。
単純に洞穴内を奥まで行って宝箱を開けるだけです。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_14勇者の剣取得

開けるだけなのですが、洞穴内には「WISP」(ウィスプ)という火の玉のモンスターが
徘徊しています。「WISP」は壁を無視して迫って来ます。又、攻撃力が高いので、
LIFEが高く無いと宝箱まで行って戻るのは厳しくなります。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_15勇者の剣取得
 
「勇者の剣」を取得。下の画像は取得直後ですが、STRが+10されます。(メーターも変化します)
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_16勇者の剣取得
 
  妖精1人目 

[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_17ミニマップ妖精1人目

バラリスの元に辿り着くためには、3人の妖精を助ける必要があります。まずは1人目。
スタート地点から下のマップ。木々が並んでいます。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_18妖精1人目

この木々のどれかを下から突いてみます。すると、木の中から「WASP」(ワスプ)という
モンスターが現れ、JIMに襲いかかってきます。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_19妖精1人目

この木のどれかを突くと、木の中に隠れている妖精を助け出すことが出来ます。
隠れている木はランダムの模様です。
[RPG]ハイドライド/(4)アイテム取得その1_20妖精1人目



[RPG]ハイドライド / (2) システムの基本や操作方法

 この記事はゲーム「ハイドライド」について触れています。
 PC-6001mkII以降用テープ版を前提に述べておりますので、他機種版では差異がある事をご了承ください。

 この記事では、「ハイドライド」を遊ぶにあたってのゲームシステムの基本的な説明や操作方法などについて、述べていきます。

 ゲーム画面 

[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_01画面説明

上の画像がゲーム画面です。終始、この画面で「ハイドライド」を遊ぶことになります。

各エリアの説明
 ゲームのメイン画面。マップが表示され、JIMやモンスターはこの画面を動き回ります。
 「ハイドライド」のロゴを表示させています。下の黄色い文字は「©T&E」です。
 各パラメータ(LIFE・STR・EXP)が表示されています。
 インフォメーション・ウィンドウ(と取り扱い説明書には表記されています)。
    モンスターについての説明や特殊キー操作をした時にここに表示されます。
 …ゲーム途中で妖精を助けると、ここに表示されます。
 …ゲーム途中で取得したアイテムがここに表示されます。
 …JIMの状態表示。ATTACK(攻撃) / DEFEND(防御) 各モードのどちらかが表示されます。


 主人公JIMの移動 

JIMはカーソルキーを使って、上下左右に移動します。又、ジョイスティックを接続していると、ジョイスティックでも動かすことが出来ます。JIMの進行方向に従って、キャラ表示がその方向を示すように描かれています。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_07移動方向

 JIMはゲームの舞台であるフェアリーランドを動き回る事になりますが、マップはスクロールせずに、表示エリアの端に動くと、画面が切り替わって次のエリアに移動します。これはダンジョン内でも同じです。
 [RPG]ハイドライド/(2)基本システム_03エリア移動

JIMは(モンスターもそうですが)、森や水路の中に入るなどすると、重ね合わせの処理がされて、上半身だけが表示されます。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_04重ね合わせ

更に移動する場合、1度キーを押すごとにJIMは「半キャラ分」だけ移動します。木・お墓・ダンジョンの壁などは通ることが出来ずにぶつかります。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_05半キャラ


 各種パラメータ 

この記事の一番最初の画像で触れている③の部分は、主人公JIMの各種パラメータを示しています。
上から順に、
 LIFE → JIMの生命力を表します。ゲーム開始時はLIFE = 10 です。バーの色は通常は緑ですが、モンスターから攻撃を受ける等して、ダメージを受けると、その部分が 赤く表示されます。バーが全て赤くなると、LIFE=0を意味し、JIMが死んだことになります。
 STR → STRENGTH。JIMの攻撃力を示し、ゲーム開始時は STR = 10 です。バーの色は水色で、この値が大きくなるほど、モンスターに対する攻撃力も大きくなります。
 EXP → EXPERIENCE。JIMの経験値を表します。バーの色は黄色。敵を倒すと増えていき、EXP = 100になると、LIFEとSTRが10増えて、EXP = 0 に戻ります。 

 攻撃方法 

モンスターに攻撃するには、主人公のJIMを操作して倒したいモンスターに「体当たり」します。 各種パラメータからJIMの与ダメ・被ダメを計算し、パラメータに反映します。STRENGTHによって与ダメは変わりますが、別に「攻撃モード」という概念があり、それには「ATTACK」(攻撃)と「DEFEND」(防御)の2種類が有ります。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_06ATTACKモード[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_07DEFENDモード
「ATTACK」になると攻撃力が大きくなりますが、「DEFEND」にすると防御力の方が大きくなります。2つのモードは場合によって使い分けする必要が出てきます。
 
モンスターに攻撃を与えている図。フラッシュ点滅します。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_08攻撃

 その他の操作 

途中までの経過をデータレコーダを使用して、カセットテープにセーブする事が出来ます。また、途中から始めたい場合はデータをロードすることも出来ます。
その場合、④のインフォメーション・ウィンドウに以下の様に表示されるので、データレコーダにテープをセットして、RETURNキーを押します。ちなみに、ディスク版ではディスクにセーブするので画面の表記が異なります。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_09テープセーブ[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_10テープロード

また、F5キーを押すと、一時停止します。これもインフォメーション・ウィンドウに以下の様に表示されます。
[RPG]ハイドライド/(2)基本システム_11一時停止

ちなみに、マニュアルにはSTOPキーを押すと暴走しますと書いてあり、押すと本当に暴走してゲームができなくなってしまうので、注意が必要です。

[RPG] ハイドライド / (1) ゲーム紹介

[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_01ジャケット表面[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_02タイトル画面

 T&E SOFTが初めてリリースしたロールプレイングゲーム(以下、RPGと略す)です。T&E SOFTは元々PC-6001向けに小粒なゲームをいろいろとリリースしていました。その後、ゴルフゲーム「3-D GOLF SIMULATION」のヒット、そしてアドベンチャーゲーム「スターアーサー伝説 惑星メフィウス」の大ヒットで一流ゲームメーカーへと躍進したメーカーです。それらに続いて「ハイドライド」は世に送り出されました。そして、T&E SOFTの地位を揺るぎない物にした怪物ソフトです。

開発: T&E SOFT
販売: T&E SOFT
発売年: 1985年3月8日(と思われる)
定価: mkII以降用テープ版 4,800円 /
   6601用3.5インチ1D版・6601SR用3.5インチ1DD版 各6,800円
メディア: カセットテープ 1本組 / ディスク 1枚組
付属品: 取り扱い説明書・メンテナンスカード

 「ハイドライド」は現在の視点から見ると、「アクションロールプレイングゲーム」というジャンルに属します。いや、このジャンルその物が現在存在するのか怪しい気もしますが、当時としては成立していたジャンルでした。まず「ハイドライド」が出る前のRPGを少しだけ振り返ってみることにします。

 コンピュータRPGの礎を築いたと言って過言ではない「Ultima」「Wizardry」シリーズが日本に紹介され、また日本国産のゲームとしては、B.P.Sの「The BLACK ONYX」(1984年1月発売)やクリスタルソフトの「夢幻の心臓」(同年1~4月の時期に発売)がヒットしていました。

 1984年7月にナムコがアーケードゲーム「ドルアーガの塔」を世に送り出します。敵モンスターと交差するだけで戦闘を行うというアクションゲームの要素を持ちながら、ある決められた行動を取るとアイテムが出現して強くなれるというのは画期的でした。また、そのアイテムの出現方法が一切ゲーム中では触れられない為、出現方法を自分の物にしようとするゲーマーが増える事になります。敵と戦って経験値を増やし、ある程度溜まったらレベルアップするというオーソドックスなRPGの要件はありませんが、RPG的なゲームとして受け入れられたのです。

 コンピュータRPGの世界でも、日本ファルコムが1984年9月に「Dragon Slayer」を「ニュータイプ・リアルタイム・RPG」として売りだしています。日本ファルコムは以前に「ぱのらま島」というRPGを出していましたが、もっと快適にプレイできるようにと、マシン語を使用してプログラムの高速化を図りました。「Dragon Slayer」のプログラマは木屋善夫氏です。HitPoint・Strengthなどのパラメータを持ち、経験値が貯まるとこれらのパラメータが上がる成長要素を備えていました。

 同年11月にコスモス・コンピュータが「カレイジアス・ペルセウス」をリリースします。「Dragon Slayer」もそうですが、リアルタイムに動いている敵に体当りして攻撃するアクションRPGです。ギリシャ神話をモチーフとしており、戦える敵を探して倒していく(逆に強い敵はどれだけ攻撃しても倒すことが出来ない)ゲームでした。しかし、結果的にはマイナーなゲームとして終わってしまいます。

 そして、12月にT&E SOFTから「ハイドライド」がリリースされました。T&E SOFTはこれを「Active Role Playing Game」として売り出しています。察するに、「アクティブ」とすることで「アクション」との差別化を図ったのでは無いか、と想像していますが判りません。トップビューの画面に美麗なグラフィックが描かれ、(当時としては)高度な重ね合わせ処理を実現し、画面が瞬時に表示される等と宣伝されました。結果的に爆発的ヒットとなり、多数の機種向けにリリースされ、1986年3月にはファミリーコンピュータ用に「ハイドライド・スペシャル」としてリリースされるまでになります。

ゲーム画面や特徴がいろいろと記載されているパッケージ裏面。
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_03ジャケット裏面

 1984年12月13日にPC-8801版がリリース、その後翌年1月にX1版がリリースされ、3番目にP6版がリリースされたようです。開発はPC-8801版と同じ内藤時浩氏。PC-8801版と比べると、機種の制約上グラフィックは劣りますが、逆にジョイスティック対応・BGM同時進行というPC-8801版には無い要素も有ります。

ログイン1985年4月号より。
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_03ログイン1985年4月号広告

 P6版の説明書には内藤時浩氏による開発後記が有ります。キャラクターデザインなどに中島健二氏の多大な協力を仰いだこと、移植作業にもの凄く苦労したこと、88版と比較してアドベンチャー的な要素の部分が若干変更されているとあります。確かに、PC-8801版と比べると、謎解きの部分で変更されている所が有ります。また、P6版には88版には出てこないキャラクターが出てきたりもします。また、PC-6601用に3.5インチ1D版、PC-6601SR用に3.5インチ1DD版が同時リリースされています。テープ版との違いはタイトル画面の一枚絵が有ること。1D版と1DD版の内容の違いは無いそうです。

PC-6601SR版のパッケージ(写真提供:ゆみたろさん)
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_04PC-6601SR版パッケージ

PC-6601SR版の3.5インチ1DDディスク(写真提供:ゆみたろさん)
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_05PC-6601SR版ディスク

 具体的なゲーム内容は (2)以降の記事で書いていくとして、去年『[雑記]PC-6001mkII と 私』に書いたように、当時読んでいたマイコンBASICマガジンのT&ESOFTの広告に「PC-6001mkII移植決定!」という文字を見て買うことを決意。お年玉を取っておいて、発売後P6版を速攻で買ってきました。何回クリアしたかわかりません。それだけ思い入れのあるソフトです。
 
 ちなみに、この記事を公開日の翌日(2014年12月13日)は、「ハイドライド」が初めて世に出た日(PC-8801版発売日)から30周年の記念日です。30周年おめでとうございます。

P6版でローダーをロード後にLISTを表示させてみると、クレジットが表示される。
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_07ロード後LIST表示

本体プログラムをロード中。
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_08プログラムロード中

デモ画面。このグラフィックを初めて生で見た時は本当に衝撃でした。
[RPG]ハイドライド/(1)ゲーム紹介_09デモ画面

(取り扱い説明書より)

★HYDLIDEの伝説

 この伝説は、今私達が住んでいる世界とはまったく別の空間での物語です。ここは、妖精の住む王国、フェアリーランド。ここは王様の住んでいる宮殿を中心に広がっている、緑の美しい平和な王国でした。この宮殿には三種類の不思議な宝石が祭られており、その宝石によって王国の平和は保たれていたのです。人間と妖精達はこの世界でお互いに共存し助け合いながら、仲よく暮らしていました。ところがある日、悪心を起こした人間によって宝石の一つが盗まれてしまったのです。数が足りなくなってしまった宝石は、その輝きが鈍くなってしまい、遂に宝石によって封印されていた、神話伝説最強といわれる悪魔バラリスが目覚めてしまったのです。バラリスの魔力によって残りの宝石もいずこかへと飛ばされてしまい平和であったフェアリーランドも崩壊してしまいました。国王のプリンセス、アンもバラリスの魔力によって妖精にされて、いなくなってしまいました。王国を崩壊させたバラリスは、国のあちこちに怪物を放ち,人々の心を恐怖と絶望が支配したのです。この悪魔の悪業に耐えかねた一人の勇敢な若者が、王国の復興を願ってたちあがりました。彼の名はジム。ジムは人々の希望を一身に背負って、たった一人で怪物に挑戦していったのです………。


2015年12月7日 21:36
"T&ESOFT"と記述しておりましたが、"T&E SOFT"とスペースを設けるのが正しいと言う事がわかりましたので、その様に修正しました。

[RPG] アスピック / (3) バグフィックス版と一緒に送付された文書

こちらはクリスタルソフトのRPG「アスピック」の記事です。
 (1)ゲーム紹介 / (2)発売から27年経って知った事
と、アスピックについていろいろ分かった事も含めて書いてきましたが、今回ちょっと発見が有ったので軽く記事に起こしてみます。

 前の記事の (2)発売から27年経って知った事 において、初回出荷版にはバグが有り、登録ユーザーの下にバグフィックス版のテープが送られた事は述べました。その際、送付案内みたいな文書も一緒にあっただろうとも述べていましたが、私が譲り受けたアスピックにはその文書は付いておらず、見ることが出来ませんでした。

 先日、レトロPC(ゲーム)好きな人達にはおなじみの「レトロPC・ゲーム買取専門店 BEEP」(以下、BEEP)さんが、この一緒に送付された文書を入手したと聞いて、お願いして見させていただきました。BEEPさんにはよくお世話になっております。ありがとうございます。


 この案内文書の内容をかいつまんでみると、

 (1) 初回出荷分について調査した所、いくつかバグがあった。
 (2) これらのバグは特殊な条件が重なった時にだけ発生する。」
 (3) 新しいプログラムテープ(修正版)が出来上がったので、こちらを使ってください。
 (4) セーブデータは、おかしくなっている可能性もあるので、できれば最初からやり直して下さい。

 
また、後半の方には
 真実の書を売ってしまった/アイテムを売っても、持ち物から減らない/
 ゲームが止まる/突然、海の中に出る
などの症状が出てしまう場合は、残念ながらこのセーブデータは使えないので、最初からやり直してください

とも書かれていました。

「特殊な条件が重なった時にだけ発生する」というのがどういう条件なのかはプログラムを解析してみないとわかりませんが、私にはそんな技術も気力もさすがにありません(^^; 今の時勢だったらあっという間に情報が拡散するので大騒ぎになるのでしょうね…。

[RPG] アスピック / (2) 発売から27年経って知った事

(1)ゲーム紹介からの続きです。

「アスピック」はカセットテープ1本にプログラム・データが収録されており、ゲームをプレイするにはテープA面のデータを全てロードします。B面にはエンディングのデータが入っており、エンディングを迎える際にはこちらのデータを読みこむようになっています。

 2つのバージョン 

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_01 2本のテープ

実は管理人が譲り受けたアスピックにはテープが2本有ります。譲り受けた方から詳しく話を聞くと、発売されてすぐに購入し、ユーザー登録の葉書をクリスタルソフトに送付しておいた所、クリスタルソフトからバグを修正したバージョンが送られてきたとの事でした。さすがに昔の話なので記憶が不確かですが、購入してから2週間~1ヶ月程度でこのテープが送られてきたようです。一緒にお詫び・送付案内も有っただろうと思うのですが、そちらは残っていないようです。残念。
2013/11/09
送付案内の文書を拝見することが出来たので、新しく記事にしました。


ちなみにバグとはゲーム中盤でワープゾーンに入ると、海の中の孤島に飛ばされ脱出不能になるというものだそうです。

このブログでは当初版・バグ修正版と便宜的に記載します。両方のカセットテープのレーベルは同じで区別できません。カセットテープの天板の録音防止のツメがある真ん中の所に「NEX~」とシリアル番号らしき物があります。唯一の違いはここだと思われるのですが、「アスピック」を持っている他の方のシリアル番号を比較しても、法則性が現状では不明です。もっとサンプルが集まれば何かわかるかもしれません。

左が当初版、右がバグ修正版のカセットテープのA面です。区別が有りません。
[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_02当初版テープA面[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_03バグ修正版テープA面

管理人は両方をエミュレータで遊べるようにイメージ化、バイナリを比較した所、確かに差異が見受けられました。更に他の方のご協力をいただいて、少し解析してもらいました。そこから得られた結論はマスターから製品版を作る際に何か手違いが生じ、発売開始前後に手違いに気付いたので、バグ修正版を送付したのではないかという物です。あくまでも予想であり、事実は違うかもしれません。まあ、真相はわからないままでいいでしょう(笑)たぶん、このバグ修正版がユーザーに送付されると同時に、市場に出回るパッケージのテープも差し替えられたと思われます。

ちなみに同じクリスタルソフトのテキストアドベンチャーゲーム「聖なる剣」も、当初発売された版はバグ有りで、後に修正版になっているのだそうです。(月刊マイコン1983年9月号にお知らせが載っているとの事)そういえば、管理人が所持しているデービーソフトのフラッピーもクリア不可能な面が有り、後から修正されたバージョンが発売されています。人間が作るんだから仕方ない(笑)

 パッケージの違い 

上記の2つのバージョンの話から進展して、更にパッケージにまで違いがあるという事が分かりました。現時点で確認されているパッケージは3種類あります。

(1) 当初版・バグ修正版

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_04パッケージ(1)

当初版及びバグ修正版のパッケージ画像です。一番下の青い部分は帯になっていて、別の紙になっています。両側は貼り付けられています。裏面のゲーム画面は全てPC-6001mkII版の画面ですね。

(2) FM77AV版の追加

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_05パッケージ(2)

FM77AV版(価格6,800円)が1986年11月に発売された時に、差し替わったであろうと思われるパッケージです。表面は変わっていませんが、裏面に変更があります。

・ゲーム画面5つの内の3つがFM77AVの画面に差し替わり、また画面の下に「PC-6001mkII用画面」「FM-77AV用画面」と赤書きされています。

・裏面左側の真ん中辺りに、アスピックの3つの特徴が書かれています。その3番目の項目が、
[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_06パッケージ(1)と(2)の差異
 と変更されています。これは、FM77AV版と共通のパッケージにするに辺り、FM77AV版はディスクからの読み込みであるため、文面を変えたのでしょうかね。

・裏面真ん中の下辺りに「このソフトウェアは、ユーザーのみなさまより寄せられた、数千通のご意見、ご希望を基に設計し製作したプログラムです。」という文面があるのですが、これが(1)と比べると文字の大きさが小さくなっています。

・背表紙の部分、タイトルの下が「by T.KONO」から「by T.KONO & Y.ITAKURA」と変更されています。Y.ITAKURAは板倉由次氏ではないかと予想していますが、確たる証拠は有りません。板倉由次氏はクリスタルソフトで「Mr.プロ野球」を開発などをしていた後、独立して日本クリエイトを立ち上げたという記載があります。
 参考: http://www.amusement-center.com/project/egg/com.html
2013/08/05追記
現時点で私がお伺いした範囲の話を総合すると、板倉由次氏がFM77AV版以降の移植に関わっているのは間違いなさそうです。


(3) X1版の追加

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_07パッケージ3

1987年2月(未確定)にX1用テープ版が発売されています。価格は5,800円。
 参考: X1用テープ版についての記載があるサイト。 http://www2s.biglobe.ne.jp/~ITTO/x1/softrpg.html
ちなみに、2013年7月にヤフオク!にてX1用テープ版が出品されており、オークションページの掲載されている写真から価格を確認しました。発売日まではわかりませんでした。
また、ソフトウェア自動販売機のTAKERUにおいて販売された「アスピック・スペシャル」5インチディスク版の発売日は1987年3月6日です。こちらの価格は4,800円です。こちらは店頭用のデモディスクを入手しました。

このパッケージはたぶんX1テープ版発売開始の頃に差し替わったであろうパッケージです。
(2)と比較するとX1シリーズ用画面として、2箇所がX1版の画面に変わり、3機種の画面が混在するようになりました。あとは(2)と同じ様です。

 取扱説明書の違い 

上記(1)のパッケージと(2)(3)のパッケージでは、取扱説明書にも違いがあります。

(ア)1ページ目

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_08取扱説明書1_中表紙
[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_09取扱説明書3_中表紙
機種の所に「FM-77AV」と追記されています。

(イ)目次

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_10取扱説明書(1)_目次
[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_11取扱説明書(3)_目次
PC-6001mkIIとFM77AVの両方に対応させるために記号を付けています。
また、ページも増えているようです。

(ウ)ストーリー

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_12取扱説明書(1)_ストーリー
[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_13取扱説明書(3)_ストーリー
右側に機種の記号があります。各ページともこんな感じです。
実はもうひとつ気になるのは右下です。(Story:Sumie.T)と追加されています。今まで気づかなかった関係者の方です。

プログラムのロード方法などもFM77AV版が追加されています。

(エ)イラスト集表紙

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_14取扱説明書(1)_イラスト集表紙
[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_15取扱説明書(3)_イラスト集表紙

イラスト集の表紙です。白黒が逆転しています。

比較しているのは管理人が所持しているパッケージ(1)の当初版とパッケージ(3)なのですが、(3)の方にはX1の記載が一切有りません。X1版は取扱説明書が違ってたりするのでしょうか。なお、(2)のパッケージと(3)のパッケージの取扱説明書は同じ内容であるとの事です。

 2013年6月14日追記 X1記載有りマニュアル 

この記事を公開後すぐに、「X1の記載が入っている取扱説明書持ってるよ」と情報をいただきました。許可を頂いて写真を掲載します。パッケージは (3) と同じになりますが、上記のパッケージ(3)との違いは X1版に関する表記が有る事です。つまり、パッケージ(3)には X1の記載が無い物とある物が存在する事になるのでしょうか。

(ア)1ページ目

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_16取扱説明書(4)_表紙

X1の記載が追加されています。また、ページ下にページ数が書かれていますね。

(イ)目次

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_17取扱説明書(4)_目次

目次。X1 の記号が追加。また、当然のことながらロード方法やゲームの遊び方でX1に関する記述が追加されています。掲載はしませんが、プログラムのロード方法やデータセーブのやり方を見ると、X1 の テープ版に関する記述です。

また、前半のページ数も結構変わっています。

(ウ)ストーリー

[RPG]アスピック/(2)ゲーム紹介_18取扱説明書(4)_ストーリー

X1 の記号が追加されている以外は違いは見受けられません。強いて言うとすれば、写真ではくっつけていますが、実際の取扱説明書は見開きでは無い所です。

 まとめ 

このようにパッケージには複数のバージョンが存在します。
 a. 1986年8月7日(初回出荷)版。パッケージ(1)。
    ↓
 b. バグを修正して差し替えたバージョン。パッケージ(1)。 ※初回出荷を購入したユーザーにもテープを送付。
    ↓
 c. FM77AV版発売によるバージョン。パッケージ(2)。取扱説明書にFM77AV版の項目を追加。
    ↓
 d. X1版発売によるバージョン。パッケージ(3)。取扱説明書に変更は無し。
    ↓
 e. X1版発売後(?)のバージョン。パッケージ(3)。取扱説明書にX1テープ版の記載を追加。
    → 2013年6月14日追加

管理人が当時買ったのはたぶんc.以降のパッケージだろうと思います。一番最初のパッケージは出回った数が少ないかもしれません。
1つ疑問を感じるのは d. と e. のパッケージの存在。X1版発売により、マニュアルにもX1の記載が最初から有っていいはずなのですが、記載の無いパッケージ( d. )と記載の有るパッケージ( e. )の2つが現在確認されています。なぜ2つのバージョンが存在するのか。何かしら分かった事があればまた記事に反映させていきたいと思います。

しかし、発売から27年も経ってこんな違いを知る事になるなど露にも思いませんでした。これも資料提供にご協力いただいた皆様やTwitterで私の質問に答えていただいたり、資料を探しに協力してくれた方々のおかげです。

 Special Thanks to
   各種情報をご提供いただいたHashiさん、のりさん、MORIYAさん、ONDAさん。
   その他ご協力いただいた皆様。
   そして、私にアスピックを譲渡いただき当時の事を教えていただいた赤速さん。
   このパッケージがきっかけでブログの記事を書くことが出来ました。お礼を申し上げます。


ここに書かれている情報が全て合っているとは限りません。間違っている可能性も当然ありますので、何なりとご指摘いただければ幸いです。続きを読む
昔を振り返る
その昔、PC-6001やPC-6601という名のパソコンが有りました。そのパソコン向けのゲームソフト等を紹介しています。
最新コメント